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契約書のチェックや作成を弁護士に依頼するメリットについて

  • 顧問弁護士

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企業経営を円滑に進めるには「契約書」が非常に重要です。取引先と契約書を作成するとき、テンプレートなどを使うこともあるでしょうけれど、弁護士にチェック・作成業務を依頼する方が、高い安心感を得られます。

今回は、契約書のチェックや作成業務を弁護士に依頼するメリットについて、弁護士法人YMPの弁護士が解説します。

契約書を作成する必要性

企業活動をする上で、契約書の作成は非常に重要です。ただ、実際には契約書を作成しないで実務に対応している企業が多いことも、事実です。「契約書なんて作らなくても、特に問題が起こっていない」という企業もあるかもしれません。

そこで、以下ではまず、契約書を作成する必要性について、確認しておきましょう。

紛争を予防できる

契約書の大きな機能の1つが、紛争の予防機能です。契約書には、契約上の禁止事項や、どのようなケースでどちらが損害賠償義務を負うのか、解除権を取得するのかなどの詳細を定めます。そこで、契約当事者は、なるべくそのような問題行動をとらないように心がけるようになるので、トラブルが発生しにくくなります。

リスクを軽減できる

2つ目は、リスクの軽減です。契約書には、契約期間や解除権の制限、違約金の発生、損害賠償できる場合などが定められるものです。これらの規定により、急に契約を解除されて困る危険が減ったり、解除されても違約金を請求できるようになったり、損害賠償請求したりする権利が保証されたりします。反対に、相手からの損害賠償を制限することにより、リスクを小さくすることなども可能です。

自社の権利が守られる

契約書は、権利を守るために非常に重要です。もし契約書がなかったら、立場の弱い方の会社が相手に売掛金の支払い請求をしても「待ってほしい」などと言われて一向に支払ってもらえない可能性があります。契約書に支払期限を定めておけば、支払いを受けられない場合には、裁判をしてでも回収することが可能となります。

紛争解決の指針ができる

契約書は、トラブルが発生したときの解決指針にもなります。どのようなケースでどのような権利義務が発生するのかも明らかになりますし、管轄の裁判所などを定めることもできるからです。

以上のように、契約書を作成すると、いろいろな点で企業にとってメリットがあるので、契約書がないまま取引しているならば、是非とも作成を検討しましょう。

「契約書テンプレート」を使う問題点

さて、自社で契約書を作成するときには、いわゆる「契約書のテンプレート」を使うことが多いですが、このテンプレートにはいろいろな問題があるものです。

もっとも困るのは、個別のケースに対応していないことです。企業が締結する契約は、単純なものであっても、「個別の事情」があります。そういった事情を考慮した内容になっていなければ、いざトラブルが起こったときに何の解決にもならに可能性があります。テンプレートでは、特約などもつけられないでしょう。

また、複数の法的性質を持った複合的な契約もあります。そのような場合、どのような表記にすべきか、どのような法的性質のものと理解するかにより、契約書の内容が全く異なってくることもあります。

このように、テンプレートをそのまま利用していると、せっかく契約書を作成しても期待していたような効果を得られない可能性があるので、契約書を作成するならば、個別的に対応することをお勧めします。

弁護士に契約書チェックや作成を依頼するメリット

契約書のチェックや作成業務は、弁護士に依頼することができますが、その場合、以下のようなメリットを期待できます。

ケースに応じた契約書を作成できる

弁護士が対応すると、ケースに応じた最適な契約内容にすることができます。クライアント企業の希望や懸念する点を事前に把握しているので、希望する内容を的確に盛り込み、懸念を確実に解消する契約を実現できるのです。特約を盛り込むことも可能です。

自社に有利な契約書を作成できる

弁護士が契約書のチェックや作成を行う場合、どちらかの企業からの依頼を受けています。その場合、弁護士はクライアント企業が有利になるように契約書作成を進めます。もし不利になる条項が入っていれば、的確に発見して、抹消するか訂正するように求めます。このことにより、自社に有利な契約書を作成できることも、弁護士に依頼する大きなメリットと言えます。

紛争を効果的に予防できる

弁護士の作成した契約書は、非常に紛争予防効果が高くなります。弁護士は、普段から企業や個人のさまざまなトラブル事例を見ているため、どういったケースでどのような法的トラブルが発生しやすいか、正確に理解しています。そこで、そうしたリスクをつぶすように配慮して契約書作成を進めるのです。

契約当事者双方が、こうしてできあがった契約書に従って行動をしていれば、トラブルに発展しにくくなります。

リスクを小さくすることができる

契約書を作成すると、企業が抱えるさまざまなリスクを最小化することができます。売掛金などの債権が不良債権化するリスクも小さくなりますし、契約をいきなり破棄されるリスクも小さくできます。条件変更が必要なケースでそれが認められず損失が膨らむなどということもなくすことができますし、法律に従った内容になるので、契約書の内容が違法になるリスクもなくなります。

各種のリスク軽減は契約書作成の重要な目的の1つですから、これが効果的に実現できることは、弁護士に対応を依頼する大きなメリットと言えるでしょう。

トラブルが起こったときの対応がスムーズ

契約書の作成を弁護士に依頼していると、実際にトラブルが起こったときの対応がスムーズに進みます。契約書を作成するときに、契約の特徴やポイントを理解していますし、考えられるリスクを検討しているからです。

相手企業との交渉を弁護士に任せることもできますし、交渉で解決ができない場合、訴訟によって解決を目指すことも可能となります。

以上のように、契約書の作成に弁護士が関与していると、契約書のできばえや効果が全く異なります。これから契約書を作成するならば、できる限り弁護士に依頼する方が良いでしょう。

契約書チェックか作成のどちらを依頼するか

最後に、契約書のチェックを依頼すべきか作成を依頼すべきかについて、説明しておきます。

契約書のチェックの場合、契約書のたたき台は企業が作成しなければなりません。ただ、1からの作成を依頼するよりも、弁護士費用はかなり安くなります。そこで、自社でだいたいのたたき台を作れるのであれば、できるだけ自社で対応して、チェックだけを弁護士に依頼すると、費用を節約することができます。

これに対し、契約書作成の場合、企業自身は何も作る必要がありません。契約内容を伝えれば、弁護士が契約書を作ります。ただ、この場合、弁護士に契約内容や注意点、希望などを正確に伝える必要がありますし、チェック業務より費用が高額になります。自社では契約書の作成方法がまったく分からない場合や忙しいケースなどでは、契約書の作成を依頼すると良いでしょう。

契約書のチェック・作成なら弁護士法人YMPにお任せ下さい

今回は、契約書のチェックや作成業務を弁護士に依頼するメリットについて、ご説明しました。契約書を作成しないで取引を続けると、企業にとっては高リスクとなるので、作成しておくべきです。その際、テンプレートを利用するよりも、弁護士に依頼した方が得られるメリットが大きくなります。

弁護士法人YMPは企業法務に非常に力を入れており、各業種からの顧問企業のご依頼も多くお受けしております。これから契約書を作成されるのであれば、是非とも一度、ご相談ください。